マンションを所有している人にとって、転勤時にマンションをどのように管理すべきか悩むところです。
自宅から遠く離れた場所に転勤する場合、所有マンションの運用方法には以下の4つの選択肢があります。
一番簡単なのは、しばらく空き家にしておくことです。転勤の期間がそこまで長くない場合は、検討しても良いでしょう。
空き家にしておくメリットは、いつでも自分のタイミングで運用ができることです。
別宅として友人を招いたり、作業スペースとして使ったりすることもできます。
しかし、人が住まなくなった家はすぐに劣化します。また、所有している間は住宅ローンや管理費、修繕積立金などを支払い続けなくてはならず、期間が長引くほど、(会社の補助にもよりますが)転勤先とマイホームの二重支払いが厳しくなるでしょう。
お子さんの学校やパートナーの仕事の都合などで家族全員での引っ越しが難しい場合は、単身赴任という選択肢もあります。
転勤先がそこまで遠くないなら、週末に帰宅することもできるでしょう。
家族が住んでいれば、家が荒れる心配やご近所に迷惑をかけることもありません。
ただし、やはり経済負担が重くなる点はデメリットです。転勤先と自宅で二重に生活費がかかるため、家計への影響がかなり大きくなってしまうでしょう。
転勤先からいつ戻れるかわからないときや、数年単位での転勤が確定している場合は、マンションを保有し続けるよりも売却してしまった方がいいかもしれません。
マンションの価値は経年とともに下がっていくため、あとから売却するよりは、早めに決断したほうが高く売れる可能性があります。
売却のメリットは、毎月の支払いがなくなることです。マンションを所有しつづける間、ローンはもちろん、管理費や固定資産税を支払い続けなくてはなりません。
しかし、売却できれば支払う必要はなし。
それどころか、価値のあるうちに売却すれば、得する可能性も十分にあります。
ただし、条件に合った売却が出来るとは限らない点はデメリットです。売却価格が住宅ローンの残債を下回っている場合、足りない金額は自己資金で支払わなくてはなりません。
売却価格の査定額は、不動産会社により異なるため、複数の不動産会社に見積を依頼しましょう。
買取でない場合は、査定額が高い不動産会社が高く売却できるということではありませんので各社の見積を確認し、近隣の相場など自らも確認してみましょう。
将来的に戻れる見込みがあるときは、マンションを人に貸すリロケーションがおすすめです。
リロケーションとは、2年や6年など、一定の期間を決めて自宅を人に貸す方法です。賃貸と違い、期間を指定できることが転勤者にとって大きなメリットです。
定期借家契約を結ぶことで、契約期間が終了した後に、確実に借り主に退去してもらえます。
人に貸すメリットは、借り主が見つかれば家賃収入が得られる点です。家賃収入を住宅ローンの支払いに充てることもできます。
住宅ローンが残っている家はローンの乗り換えが必要になるなど、手間もありますが、家賃収入が入ることを考えたら、大したことではないでしょう。
リロケーションについて詳しくは「リロケーションとは・基礎知識の解説」ページをぜひご覧ください。
どの選択肢を選ぶにしても、正しい情報やメリット・デメリット、自宅の価値査定など、多くの情報を得て判断をすることが、ベストへの道です。
今回監修をお願いした「リロケーション99の質問」監修チームが所属する「住まいの情報館(株式会社D2)」のように、売買や賃貸、リロケーションなど幅広い不動産事業を展開しており、税理士法人などとのつながりも強いような会社に相談をしましょう。
まずは正しい選択をするための情報キャッチを大切にしてください。
当メディアは1975年に創業したZenken株式会社が運営・制作しています。WEBマーケティング戦略やメディア制作・運用のノウハウなどのサービス提供し、8,000以上のサイトを構築。
不動産業界のサイト制作数も多く、今回は転勤者にとっての心強い味方である“リロケーション”の認知向上のためのメディアを、「住まいの情報館(株式会社D2)」監修の元、制作しました。
転勤の辞令が出て、悩みを抱えるご家族の力になれば幸いです。